➊ 無痛分娩の前にまず陣痛のこと
陣痛は条件が整うと自然にやってきます
陣痛は色々な条件が整って初めてやってきます。通常は子宮の出口が十分開く(通常子宮の出口が3㎝以上)、または柔らかくなることでお産の準備が整い陣痛が起きます。
しかし、子宮の出口の条件が揃っていてもお産にならない方は沢山いらっしゃいます。例えば臍の緒が首に巻いている場合は、いきなり強い陣痛が来ると赤ちゃんは自分が苦しくなってしまうことを避けるために陣痛を起こそうとしません。また、赤ちゃんの背中の向きが赤ちゃんの出産方向と逆に向いている時も、陣痛が来ないことがあるようです。
陣痛は状況に応じて自然に強くなったり弱くなったりします
陣痛が起きてもその陣痛が弱くなることもあります。未だ子宮の出口が硬い場合、強い陣痛では赤ちゃんが苦しくなることから陣痛が消えたり弱くなったりします。また赤ちゃんに臍の緒が巻いている場合に強い陣痛で赤ちゃんの頭が下がると赤ちゃんの首が絞められるように苦しくなるため陣痛が弱まったり、頻回の陣痛で赤ちゃんが疲れてきたりする場合も陣痛が弱まることがよくあります。そしてお産に至るために赤ちゃんの向きが悪い場合もお産が進まず子宮の筋肉が疲れてしまうため子宮の筋肉が休憩を取ることにより陣痛が一旦遠のきます。
このように、“陣痛が起きない”“陣痛が弱くなる”場合は、その理由が何かしら存在するわけです。つまり、陣痛が起きない時、陣痛が弱くなってしまった時には、いずれもお産を急がず待った方が望ましいと考えます。