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産む想いと共に。
生まれる想いと共に。
開院20周年のご挨拶
2024-04-25
けい産婦人科クリニックは2024年5月6日に開院20周年を迎えます。 皆様のご支援でこの日を迎えられますこと心より感謝申し上げます。

当院は、ご家族であかちゃんを迎える産院として2004年に開院致しました。開院から20年、様々な出来事を経て出産に向き合ってまいりましたが、その間に私の思いは開院当初から続いているもの、変化したもの様々あります。

開院後まもなく、生まれてくるあかちゃんにいかに向き合うかを追求した私は、「あかちゃんを思うこころ」を信念に持つ【ソフロロジー分娩】に出会いました。そしておかあさん、ご家族の皆があかちゃんを中心とした思いを共有し、安心してあかちゃんを迎えられるようなお産を目指し、そのお手伝いをさせていただきました。 授乳についても母乳育児を実現するべくそこに繋がるアプローチに注力しておりました。あかちゃんを迎えるため、産院としてできる限りのことをし、また精一杯取り組んでいる自負もありました。

ところが、あかちゃんに向き合う取り組みの長い月日を経て、私の中で価値観の大きな変化が起こります。あかちゃんを中心とした関わりのみでは、おかあさんの多大な負担が避けられない場合があること、妊娠・産後の環境を落ち着いたものにすることができない場合があることに気づきました。 おかあさんの笑顔があかちゃんの幸福に繋がるのであって、これまでのようにあかちゃんだけではなく、おかあさんにも目を向けその思いを汲み取ることがとても大切で且つ不可欠であるという考えに変わりました。

そうした私自身のパラダイムシフトによって、開院当初からの当院の取り組みも変化し様々に拡がっていきました。

これまで母乳育児を目指していた授乳は、おかあさんのご希望に添ってミルクの活用をアドバイスさせていただき、おかあさんが気持ちに余裕を持てる育児へ繋がるように支援する方向で現在は対応させていただいています。
また2016年から従来の受付を接遇対応に特化したコンシェルジュに切り替え、ご通院、ご入院いただくおかあさん方に、より気持ち良くお過ごしいただける環境を整えました。
そして、医療の関わりだけでなく、おかあさんやそのご家族に精神的、心理的、社会的に関わる事が産院として必要だと考え、2021年より心理、社会的アプローチの専門職であるソーシャルワーカーを配置することとし、現在に至ります。

産む想いと共に。生まれる想いと共に。

当院の新しいキャッチフレーズです。おかあさんがあかちゃんを産む想い、あかちゃんがおかあさんから生まれる想いをスタッフ皆が心に留め、おかあさん、あかちゃんの伴走者として、おかあさんが快適にそして笑顔で子育てできる暮らし、あかちゃんが安心して過ごせる暮らしに繋がる産院でありたいという思いが込められています。

20年の長きにわたり皆様にはご支援賜り本当にありがとうございました。今後もご期待に添えるよう努力を怠らず患者様に誠実に向き合って参る所存です。どうぞよろしくお願い致します。

産科医 西迫 啓
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